バンコクの中心部からバイタクで30分。毎週末(土日のみ)開催されている「チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケット」に行ってきました。

このマーケットは観光地としてもおなじみで、バンコク最大の週末市場です。とにかく広い。てかデカい!って感じで、めちゃくちゃな数のお店が出ています。検索すれば地図なりお店情報なり、いくらでも出てくるので詳しくはそちらに譲るとして、今回はパエリアが有名な「Viva8」をご紹介します。

「Viva8」は、チャトゥチャック市場のなかでも人気店で、ここのパエリアを食べるためだけにマーケットにやってくる人もいます。市場はいくつものセクションに分けられており、店があるのは「セクション8」というエリアです。地図を見ながらそのあたりまで行けば、目立つ店なのですぐにわかると思います。まあこういう市場ではあちこち目移りしたり、道に迷ったりするのも楽しみのうちです。ウロウロしてみましょう。
本来は、大鍋でパエリアを作る名物おじさんがいて、その人のパフォーマンスが人気の理由です。ぼくはまだそのおじさんを見たことがありません。店先に設置された大鍋で大量のパエリアが作られていて、注文するとそこからよそって持ってきてくれます。

パエリアは一人前が160バーツ(650円くらい)で、タイではお高めの観光客価格です。店内も海外から来た旅行者が目立ち、特に欧米、アジアからの人々が多かったです。
パエリアって味がおいしいのはもちろんですが、配色とか具材の形とか、ビジュアルがよくてテンション上がります。目にもおいしいってのが嬉しいです。鍋を混ぜるときの音や、漂ってくる出汁の香りもたまりません。五感をフルに使って楽しむ料理で、カラフルな色使いとか、大鍋をワイワイ囲む感じとか、スペインのハッピーな感じがつまってると感じます。
独特の食感もおもしろくて、芯を残したアルデンテな炊き方は、日本料理ではなかなか味わえません。ふっくら炊き上げる日本の白米とも、パラパラのタイ米とも違います。

となりの店はバーで、その間にはDJブースが設置されています。昼過ぎくらいからプレイが始まって、料理に新たな彩りを加えます。やっぱしパエリアには陽気な音楽です。
音楽を聴きながらパエリアをつっつき、通りを行き交う人々の流れをぼんやりと見つめます。リラックスした店内と、いい感じにごちゃついてて活気のある通りとで、流れている時間が違うように感じます。東南アジアの暑くて湿った空気、スペインのパエリア、そして多国籍なお客さんたち。ぼくは今どこにいたんだっけ。

タイのピースフルでマイペンライな感じと、スペインの陽気な音楽や食文化は相性がいいですね。東南アジアと南欧の国が、太陽の力でつながっているように感じます。みんないい笑顔だし、ちゃんと人生を楽しんでるように見えます。そりゃもちろん、人生いろいろだろうけど、楽しむことをおろそかにしていないというか。
とりあえず、「パエリアがおいしいくて嬉しい!」のひとことに尽きますね。いい時間でした。
ほなまた!